当院は開業以来、15年にわたり2000件以上の不妊手術を実施してきました。猫の去勢手術は、切皮から縫合まで3分、避妊手術は10分という短時間で行いながらも、正確かつ繊細な手術を心掛けています。手術は1日に1~2件とすることで、麻酔から覚醒後の状態確認に至るまで、ペットの安全と快適性を最優先に考え、安心して退院していただけるよう努めています。
以前、NPO法人からのご依頼により、生後3ヶ月の小さなねこちゃんに不妊手術を行っていた経験があります。その中で、私たちはできるだけ体への負担が少ない方法を追求してきました。特に、子ねこでは手術中に体温が下がったり、血糖値が下がってしまうリスクがあるため、そうした点にしっかりと気を配った、やさしい手術を心がけています。
なお、よほど特別な事情がない限り、ねこちゃんの体の発育を考慮して、生後5ヶ月齢以降での手術をおすすめしています。